イヌリンは様々な果実や野菜に含まれる水溶性食物繊維です。特に、チコリ根にはより多くのイヌリンが含まれています。
チコリ
イヌリン含有率:
15 - 20%
ごぼう
イヌリン含有率:
3.5 - 4.0%
ニンニク
イヌリン含有率:
2 - 6%
バナナ
イヌリン含有率:
0.3 - 0.7%
大麦
イヌリン含有率:
0.5 - 1.5%
たまねぎ
イヌリン含有率:
2 - 6%
Critical Reviews in Food Science and Nutrition 1995, 35(6), 525-552
イヌリンとは
イヌリンは、1つのグルコースにフルクトースが2~60個連なった構造を持ち、ヒトの消化酵素では分解することができないため食物繊維として分類されています。そのため胃や小腸で分解を受けず、大腸に届き善玉菌に利用されます。
イヌリンは整腸作用、悪玉菌の増殖抑制、整腸効果、短鎖脂肪酸の産生など様々な健康効果が確認されており、世界的に大きく注目されている健康食品原料です。
イヌリンは腸内細菌発酵率100%
食物繊維は、腸内細菌によって発酵(利用)されます。しかし水溶性食物繊維にも沢山の種類があり、難消化性デキストリンは50%、ポリデキストロースは20%程度しか利用されないのに対し、イヌリンは100%利用されます。イヌリンを摂取して効果的に善玉菌を増やし、理想的な腸内環境をつくりましょう!
※本ページは加工食品、健康食品、機能性食品等の製造・販売関係者向けのご紹介です。掲載している情報は一般消費者向けではなく、市販商品についての効果や効能を表したり、それらについて謳うものではありません。
※はじめに本ページは、加工食品、健康食品、機能性食品等の製造・販売関係者向けのご紹介です。掲載している情報は一般消費者向けではなく、市販商品についての効果や効能を表すものやそれらについて謳うものではありません。
イヌリンの健康効果
プレバイオティクス効果・ビフィズス菌の増加
イヌリンは胃や小腸で分解、吸収されず、大腸に届きます。そこで善玉菌に利用され、善玉菌の増加をサポートします。イヌリンの摂取により、ビフィズス菌数の有意な増加が報告されています。※1
血糖値の上昇を穏やかにする 血中の中性脂肪を低下させる
イヌリンを摂取することによって食後の血糖値上昇をゆるやかにすることが報告されています。※2 また血中中性脂肪値についても低下させる効果が報告されています。※3
ミネラル・カルシウム吸収促進/骨密度の改善
イヌリンの摂取により、善玉菌が増加し、ミネラル・カルシウムの溶解性を高める吸収を促進します。イヌリンを1年間摂取することで、カルシウム吸収が向上し、骨密度が改善されたことが報告されています。※4
短鎖脂肪酸の産生
腸内細菌はイヌリンを利用した際に短鎖脂肪酸を産生します。短鎖脂肪酸は悪玉菌の増殖抑制・お通じの改善・免疫力・脂肪蓄積の抑制など複数の健康効果に関連することが報告されています。
【機能性表示食品対応原料】
イヌリンは機能性表示食品の機能性関与成分として受理実績のある原料です。機能性表示食品の取得によって、以下のような機能性を表示することが可能です。弊社では届出のサポートを行っています。詳細はお問い合わせフォームよりお問い合わせください。
表示例
- 善玉菌として知られるビフィズス菌を増やすことで、おなかの調子を整えることが報告されています。
- 食後の血糖値の上昇をゆるやかにする機能があることが報告されています。
- 血中中性脂肪を下げることが報告されています。
文献
※1 European journal of clinical nutrition 2007; 60: 1189-1195
※2 Food & Function 2013, 6, 104-110
※ 3 European journal of clinical nutrition 1999, 53(9), 726-733
※4 日本食物繊維学会会誌 2013, 17(1), 47-51
DKSH
ジャパンのイヌリンは
世界トップレベルの供給力をもつBeneo社のイヌリンです
世界トップレベルの供給力をもつBeneo社のイヌリンです
Beneo社のイヌリンが世界トップレベルの理由
高品質・高い安全基準
Beneo社のフラクトオリゴ糖・イヌリンの原料であるチコリ根は、契約農家で栽培されたものだけを使用しております。またイヌリンの抽出工程だけでなく、チコリの種から栽培・収穫方法まで厳格に管理することにより、ヨーロッパでは乳幼児用食品にも使用されるほど安全かつ高品質を実現しています。
100%天然由来のイヌリン
Beneo社のイヌリン(通常品)は、チコリ根からイヌリンの抽出にあたり、化学品や酵素を一切使用せずに熱水抽出のみされるとてもクリーンなイヌリンです。
安定供給
現在、イヌリンをはじめとする食物繊維は世界的に需要が高まっています。Beneo社はベルギー・チリの北半球・南半球それぞれにチコリの栽培地・イヌリンの生産工場を持つことで、地球全体通して二期作を実現し、大量生産・安定供給を可能としています。
FSSC22000, HALAL, KOSHER認証取得済み
Beneo社について
Beneo社はヨーロッパ最大の製糖メーカーであるSüdzucker Groupの100%子会社です。2007年にOrafti、PalatinitおよびRemyの3社合併によってスタートし、機能性食品素材の開発・製造における長年の経験を積重ねてきております。1000人以上の従業員を有し、80カ国以上でビジネスを展開する供給量世界一のイヌリンメーカーとして、BENEO-Institute、BENEO-Technology Center、 およびMarket Intelligence and Consumer Insightsという、他社にはない専門家のネットワークにより、製品開発全体に渡り顧客のサポートを行います。
【製品シリーズ】
- フラクトオリゴ糖
- イヌリン 標準タイプ
- イヌリン 長鎖タイプ
- イヌリン 高水溶性タイプ
※製品はすべて粉末品です
※本製品は内容量が25kg/袋の業務用商品です
(長鎖タイプのみ20kg/袋になります)
【特徴】
DKSHジャパンのイヌリン・フラクトオリゴ糖はチコリ根を100%原料とした天然由来の食物繊維・フラクトオリゴ糖です。糖鎖の長さの違いにより、4つのシリーズに分かれています。用途に合わせて使い分けが可能でございます。
DKSHジャパンのイヌリン・フラクトオリゴ糖は世界中で使用されている世界中で使用されているイヌリンのブランド製品です。ヨーロッパでは加工食品だけではなく乳児用食品にも採用されており、高い安全性・高品質を確保するためにイヌリンの抽出工程だけでなく、チコリ根の種・栽培方法・収穫まで一貫して管理されております。
【アプリケーション例】
※画像はイメージ図です
イヌリンの食品における利点
01
不足しがちな加工食品等の食物繊維の強化に!
02
脂肪の代替に!
03
砂糖の使用量を減らしたいときに!
04
食感・味質の向上に!
【フードアプリケーションサービス】
DKSHジャパンの食品応用開発研究室では、お客様の高い要求水準を満たし、業界標準の仕様に達するだけでなくそれを上回るレベルの食品開発を手がけています。ご提供しているサービスは広範囲にわたり、ハード・ソフトキャンディ、ゼリー、アイスクリーム、冷菓、焼菓子、ヨーグルト、ジャム、パン、ソーセージ、粉末飲料などのイヌリンを用いた新規応用開発や試験のほかレシピ開発サービスなどがございます。
製品の詳細やサンプルの請求に関しては下記のページよりお気軽にお問い合わせください。