プレスリリース

乳児の夜泣きを緩和する乳酸菌LR92、フェムテック市場に向けて販売を強化

乳児の夜泣きを緩和する乳酸菌LR92、フェムテック市場に向けて販売を強化

DKSHジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:石原滋)は、日本国内総代理店を務めるCSL Centro Sperimentale del Latte)の保有する乳酸菌株 Limosilactobacillus reuteri LR92妊娠後期の女性が摂取することで生まれてきた乳児のコリック(夜泣き等の原因不明で激しく泣く状態)が抑えられるというエビデンス、市場拡大が予想されるフェムテック領域への販促強化を目指します。

生後間もない乳児が何をしても泣き止まない、毎晩夜泣きをする、といった激しい啼泣には多くの母親が悩まされています。乳児の激しい啼泣が原因となり、母親が睡眠不足や精神的疲労によりうつ状態に陥ってしまうことは珍しいことではなく、社会全体で考えていくべき深刻な課題であるといえます。健康で成長に問題のない乳児が何時間も原因不明で泣き止まない状態はコリック(infant colic、乳児疝痛)と名付けられており、泣いている時間や頻度により診断基準が設けられています。海外ではこのコリックに関する臨床試験が進んでおり、その原因の1つとして、腸内細菌のバランスの乱れによって乳児がお腹に激しい痛みを感じて泣いていると考えられています。

この臨床試験は、イランの医科大学と病院の連携によって行われた試験で、145名の妊娠後期の女性が被験者として参加しました。被験者はプラセボ摂取群(71名)と、LR92摂取群(74名)に分けられ、試験サンプルを出産前の4週間摂取しました。ここでのLR92の摂取量は1日あたり1×108 cfuでした。その後、生まれてきた乳児について、約半年間コリックの有無とその重症度を観察し、妊娠後期におけるLR92摂取の有効性の評価を行いました。

コリックの重症度の評価には以下の国際的診断基準である Rome IV の診断基準を用いました。

コリック診断基準
グレード0 : 目立ったコリック状態が見られない
グレード1 : 1日3時間未満、週3日未満の原因不明のコリック
グレード2 : 1日3時間以上、週3日未満の原因不明のコリック
グレード3 : 1日3時間以上、週3日以上の原因不明のコリック

今回の臨床試験の結果、妊娠後期の妊婦が LR92 を摂取することで、生まれてきた乳児におけるコリックの発生率が減少することが確認されました。試験に参加した母親のうち、プラセボを摂取した母親71名中、23名(32.4%)の母親から生まれた乳児にはコリックが認められませんでした。一方、LR92を摂取した母親74名中、39名(52.7%)の母親から生まれた乳児にはコリックが認められず、プラセボ摂取群よりもコリックを発症しにくいことが明らかとなりました。

また、本臨床試験において、母親のLR92の摂取は、自然分娩、帝王切開どちらのケースにおいて生まれた乳児に対しても効果が確認されています。

Rome IV の診断基準に従い、プラセボ摂取群、およびLR92摂取群の母親から生まれた乳児のコリックの症状を分類した結果は以下となります。

プラセボ摂取群 n=71
グレード0 : 23 (32.4%)
グレード1 : 18 (25.4%)
グレード2 : 20 (28.2%)
グレード3 : 10 (14.0%)

LR92摂取群 n=74
グレード0 : 39 (52.7%)
グレード1 : 18 (24.3%)
グレード2 :  9 (12.2%)
グレード3 :  8 (10.8%)

LR92の摂取が乳児のコリック抑制につながる理由としては、消化管機能の成熟や安定化、腸内細菌叢の発達を促すこと、さらにはGABAの産生促進による興奮緩和などが考えられています。

また、妊娠中のプロバイオティクス摂取に関する安全性については、いくつかの臨床試験で確認されており、さらに妊娠合併症(高血圧症、糖尿病など)や膣感染症の予防、母体、および乳児の体重増加サポート、出生後の小児疾患予防といったメリットも認められています。

LR92は、出産前の妊婦が摂取することで、生まれてくる乳児のコリック(夜泣き等の原因不明で激しく泣く状態)が緩和されるという臨床試験データを保有した非常に珍しい乳酸菌です。妊娠中の女性が健康管理の一環として乳酸菌を摂取することで、生まれてくる乳児の腸管機能や腸内細菌叢の成熟のサポート、さらにはその後の育児におけるコリック緩和といったメリットにも期待することができるフェムテック市場へ向けた素材です。