売上高は前年比3.1%増の113億スイスフラン
- 税引き後利益は前年比22.0%増の2億6,030万スイスフラン(中国でのヘルスケア事業部門売却を含む)
- 営業利益(EBIT)は2億6,360万スイスフラン(一時的影響2,070万スイスフランを含む)
- 消費財事業部門の再編成に着手
- 普通配当を12.1%増の1株当たり1.85スイスフランに引き上げることを提案
- 2019年度の見通し:業績のさらなる向上を予想
- 取締役の異動
翻訳プレスリリース(2019年2月7日)
グループ全体の主な決算指標 (単位:百万スイスフラン) | 2018 年 | 2017 年 | スイスフラン ベース (前年比 %) | 恒常為替レート(CER)ベース¹ (前年比 %) |
売上高 | 11,344.6 | 11,006.4 | 3.1 | 1.1 |
営業利益(EBIT)2 | 263.6 | 297.0 | (11.2) | (12.9) |
税引き後利益3 | 260.3 | 213.3 | 22.0 | 19.1 |
フリーキャッシュフロー | 140.6 | 139.5 | 0.8 | - |
1 株当普通配当(スイスフラン)4 | 1.85 | 1.65 | 12.1 | - |
従業員数 | 32,996 | 31,973 | 3.2 | - |
¹ 恒常為替レート(CER):2018年の値を 2017年の為替レートで計算
2 消費財事業部門における一時的影響(1,260万スイスフラン)およびヘルスケア事業部門における一時的影響(810万スイスフラン)を含む
3 中国でのヘルスケア事業部門の売却益(7,520万スイスフラン)を含む
4 取締役会による提案
チューリッヒ(スイス)、2019年2月7日 – アジアを中心にマーケットエクスパンションサービスを提供するリーディングカンパニーであるDKSHは、2018年度の売上高が前年比3.1%増の113億スイスフランとなったことを発表しました。税引き後利益は、前年比22.0%増の2億6,030万スイスフランとなりました。営業利益(EBIT)は、前年を下回る2億6,360万スイスフラン(一時的影響を除いた営業利益(EBIT)は、前年比4.3%減の2億8,430万スイスフラン)となりました。長年実行されてきた累進的な配当政策に従い、取締役会は2019年3月21日の年次株主総会において、前年比12.1%増となる1株当たり1.85スイスフランの普通配当を提案します。
DKSHのCEO、ステファン・P・ブッツは次のように述べています。「ヘルスケア事業部門、生産資材事業部門、テクノロジー事業部門の3事業部門で業績が向上しました。また、中国でのヘルスケア事業部門の売却により、多額の利益を実現することができました。一方で、消費財事業部門では、市場環境の厳しさから業績が前年を大幅に下回りました。したがって当社は消費財事業の再編成に着手しており、この負の影響は2019年度上期に及ぶと思われます。しかし、着手した措置によって、2019年度の消費財事業部門の業績は2018年度と比べて改善すると確信しています。DKSHグループ全体の2019年度の業績は、さらなる向上を予想しています」
DKSH グループ
2018年度の連結売上高は、前年比3.1%増の113億スイスフランとなりました。成長率の内訳を見ると、為替相場の変動により2.0%のプラス、買収により0.5%のプラスが生じた一方で、ヘルスケア事業部門における事業売却および提供サービス変更により3.0%のマイナスが生じており、本業の成長は3.6%でした。
営業利益(EBIT)は、ヘルスケア事業部門、生産資材事業部門、およびテクノロジー事業部門において前年から増加しましたが、消費財事業部門における減少がこれを上回りました。DKSHグループ全体の営業利益(EBIT)は、2億6,360万スイスフラン(消費財事業部門における一時的影響(マイナス)1,260万スイスフランおよびヘルスケア事業部門における一時的影響(マイナス)810万スイスフランを含む)となりました。
中国のヘルスケア事業の売却により、7,520万スイスフラン(税引き後)の一時的売却益が発生しました。税引き後利益は、前年比大幅増(22.0%)の2億6,030万スイスフランとなりました。中国における売却益(7,520万スイスフラン)と消費財事業部門およびヘルスケア事業部門における一時的影響(2,070万スイスフラン)を除いた税引き後利益は、前年とほぼ同水準の2億480万スイスフランとなりました。フリーキャッシュフローは、前年比微増の1億4,060万スイスフランとなりました。
2018年度に、DKSHは高い成長性と利益性を持つ事業セグメントにおける2件の買収を発表しました。6月にはニュージーランドにおけるDavies Foods社の清涼飲料水事業を買収し、12月にはシンガポールおよびマレーシアにおけるAuric Pacific社の流通事業を買収する契約を締結しました。
消費財事業部門
売上高は数年ぶりに増加し、前年比5.9%増の39億スイスフランとなりました。また、タイにおける売上高も微増となりました。
営業利益(EBIT)は、前年の実績(2つの物流センターの売却益680万スイスフランを含む)を大幅に下回る40.6%減の6,290万スイスフランとなりました。2018年度上期に開始された、重要顧客管理(KAM)、販路拡大、インドネシア市場、および Eコマースへの投資は強化されました。
業績の伸び悩みから、DKSHは消費財事業の再編成に着手しました。初期再編費用は2018年度の業績に1,260万スイスフランのマイナスの影響を及ぼしただけでなく、2019年度上期の業績も悪化させると思われます。しかし、2019年度通年の消費財事業部門の業績は改善すると予想されます。
消費財事業部門の主な決算指標 (単位:百万スイスフラン) | 2018 年 | 2017 年 | スイスフラン ベース (前年比 %) | 恒常為替レート(CER)ベース¹ (前年比 %) |
売上高 | 3,859.1 | 3,643.1 | 5.9 | 3.9 |
営業利益(EBIT)5 | 62.9 | 105.9 | (40.6) | (42.4) |
5 一時的影響1,260万スイスフランを含む
ヘルスケア事業部門
ヘルスケア事業部門の売上高は、前年比0.8%増の61億スイスフランとなりました。中国では、いくつかの顧客への提供サービスを調整し、11月に事業を売却しました。これらの影響を除いた本業の売上高の成長率は4.0%でした。中国を除くすべての主要市場で売上高が増加しました。
営業利益(EBIT)は、前年比2.7%増の1 億 5,050 万スイスフランとなりました。韓国およびマカオの事業の焦点を絞り直す措置により、一時的費用が発生しました。また、11月以降、中国のヘルスケア事業および対応する利益は連結の範囲から除外されています。これらの一時的影響810万スイスフランを除いた営業利益(EBIT)は、前年比大幅増(8.3%)となりました。中国のヘルスケア事業の連結除外により、2019年度のヘルスケア事業部門の売上高および利益は引き下げられます。
ヘルスケア事業部門の主な決算指標 (単位:百万スイスフラン) | 2018 年 | 2017 年 | スイスフラン ベース (前年比 %) | 恒常為替レート(CER) ベース¹ (前年比 %) |
売上高 | 6,113.0 | 6,065.8 | 0.8 | (1.5) |
営業利益(EBIT)6 | 150.5 | 146.5 | 2.7 | 1.0 |
6 一時的影響810万スイスフランを含む
生産資材事業部門
生産資材事業部門では、複数の国際的な顧客との契約を拡大し、新規の取引を獲得することができました。売上高は、前年比7.4%増の9億6,040万スイスフランとなりました。すべての主要市場で成長が達成されました。営業利益(EBIT)は、前年比2.6%増の7,510万スイスフランとなりました。
生産資材事業部門の主な決算指標 (単位:百万スイスフラン) | 2018 年 | 2017 年 | スイスフラン ベース (前年比 %) | 恒常為替レート(CER) ベース¹ (前年比 %) |
売上高 | 960.4 | 894.1 | 7.4 | 6.5 |
営業利益(EBIT) | 75.1 | 73.2 | 2.6 | 1.8 |
テクノロジー事業部門
テクノロジー事業部門の売上高は、前年比2.0%増の4 億1,210万スイスフランとなりました。営業利益(EBIT)は、前年比3.9%増の2,400万スイスフランとなりました。特に日本、タイ、ベトナム、およびインドネシアで業績が向上しました。
テクノロジー事業部門の主な決算指標 (単位:百万スイスフラン) | 2018 年 | 2017 年 | スイスフラン ベース (前年比 %) | 恒常為替レート(CER) ベース¹ (前年比 %) |
売上高 | 412.1 | 404.2 | 2.0 | 1.9 |
営業利益(EBIT) | 24.0 | 23.1 | 3.9 | 3.9 |
見通し
2019年度の業績は、下期に好調が見込まれることから、さらに向上すると予想されます。
取締役の異動
2018年10月に発表されたとおり、当社取締役会長ヨルグ・ヴォレ(Dr. Joerg Wolle)は、2019年の年次株主総会をもって退任します。DKSHの名誉会長、アドリアン・T・ケラーは次のように述べています。「取締役会と経営陣を代表して、ヨルグ・ヴォレの長年にわたる卓越したリーダーシップに感謝します。彼は、アジアにおけるマーケットエクスパンションサービスを提供するリーディングカンパニーとしてのDKSHの地位を確立するにあたって中心的な役割を果たしてくれました」。Theo Siegert氏、David Kamenetzky氏、およびRobert Peugeot氏は、取締役を退任します。DKSHは、三氏の長年にわたる取締役としての貴重な貢献に感謝の意を表します。取締役および会長の選任に関する提案は、年次株主総会の招集通知に記載されます。
追加情報
決算発表記者会見は、中央ヨーロッパ時間の2月7日午前10時30分から開催されました。アナリスト・投資家向け会議のライブ・ウェブキャストは、中央ヨーロッパ時間の2月7日午後1時から開催されました(英語)。音声は、DKSHのホームページ(以下のリンク)で視聴することができます。2018年の年次報告書も、このリンクからダウンロードできます。
http://www.dksh.com/global-en/home/investors/results-and-publications
本件に関するお問合せ:
DKSHジャパン株式会社
コーポレート・コミュニケーション
牧 あすか
Phone 03-5730-7342
asuka.maki@dksh.com
www.dksh.jp