DKSHジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:石原滋)は、サステナビリティ活動の一環として、2021年から高知県において、ゆずの収穫支援に取り組んでいます。この活動はゆず生産者が直面する深刻な労働力不足への支援を通じて、持続可能な農業の実現と地域経済の活性化に寄与することを目的としています。
地域社会との連携を深める、高知県でのゆず収穫支援活動
この取り組みは当社のパーパスである「Enriching People’s Life」に基づき、地域社会に具体的かつポジティブな変化をもたらすことを目指すDKSHの「Social Impact Strategy(社会貢献戦略)」の一環として行っています。4年目を迎える本年は、11月上旬に全国から10名のDKSH社員が集まり、高知県でゆずの収穫作業に参加しました。地元生産者と共に行ったこの活動は、労働力の補填にとどまらず、生産者の企業との双方向の協力関係を築き、地域農業の持続可能性を高めることを目指しています。
当社の代表取締役社長の石原は「私たちの取り組みは、地域社会との長期的なパートナーシップの確立を目指したものです。高知県のゆず産業の発展を支援することにより、日本の豊かな農業文化や地域経済を守るための役割を担っていることに誇りを感じます」と述べています。
欧州市場での日本産ゆずへの関心の高まり
高知県は日本における主要なゆず産地であり、農林水産省のデータによると2021年度の日本全体のゆず生産量約23,000トンのうち、約11,769トンが高知県で生産されています。※1 特に欧州市場、なかでもフランスでは、ゆずの独特な酸味と香りが高く評価されており、その需要が急速に増加しています。ジェトロ高知と高知県の報告によると、2022年には高知県産ゆずの輸出額が前年比74.5%増の7億4400万円に達しました※2。
当社は、2014年から高知県産のゆず果汁や皮に含まれるゆずオイルを輸出していますが、この高まる需要に応えるべく、特にフランス市場向けに日本産ゆず製品を積極的に輸出し、年間100トンのゆずを供給しています。DKSH FRANCEを通じて現地の流通ネットワークを強化し、ゆず果汁のほか、ゆずオイルやゆず果汁粉末といった多様な用途に対応した製品を市場に展開しています。
今後もDKSHジャパンは、持続可能な農業の実現を目指し、高知県の地元生産者をサポートしながら、日本産ゆずの魅力を海外へと広めてまいります。
※1 主要指標 - 高知県
※2 高知新聞
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